2004年7月10日の日記


生人形
熊本市に『生人形と松本喜三郎展』を見に出掛けて来ました。母親連れて。
いやぁ…………凄かったです。何がって、ホントによく出来ている(^^;)。人形劇用の人形ではなく、見世物として本物のように創られた人形達。なまなましい程に表情が付けられていて、圧倒させられます。
松本喜三郎氏の『谷汲観音像』は2体創られていて、現存する1体の修復されているもの(松本喜三郎氏の弟子の江島栄次郎氏がかなり大掛かりな修復をしたので2人の作品となっています)があったのですが、着物の布は本物で動きが付けてあり、滑らかな肌は血が通っているかのよう。瞳はガラスで出来ているそう。
主なものは布袋戯人形…………木偶と同じく偶頭部分と手足が創られ、身体の部分は見世物で巡業する為に取り外しが簡単なように、ハリボテの下に骨組みされたような上に着物等が着せられていたようです。
なので、展示してあった多くは偶頭部分だけでして………
それも何も知らずに展示室に入って、首から上だけがズラリと並べられている様が、まるで河原でさらし首にされた人々のようで、最初見た時ひえぇぇぇ〜〜〜と顔が引きつった状態でした。母親もまさに同じ事感じていて、見て気分が悪くなったみたいですが(^^;)。
人形達に別に念がこもっているワケではないので気持ち悪い等一切ないのですけど。しかし、生々しい程精巧に仕上がった首から上だけが見事に並べられていたら異様な光景なのは確かかもしれないです。だって、毛1本1本が肌部分に植え込んであったりするんですよ〜〜〜!ヒゲとかも!目点ものなのです。口の中の歯のひとつひとつまで見事綺麗につくってあるし。しっかり見ていたら、こんなトコまで、と思う程。
松本喜三郎氏のライバルという安本亀八氏系統の人形が後のマネキンになったそうです。そういう経緯があってデパートにマネキンが並んでいるのかと思うと、凄くマネキン見る目が違って来たりしますね。
スミソニアン自然史博物館にあるという裸体の男子像(松本喜三郎氏作)が筋肉の付き方とか指先まで細か過ぎる程よく出来ていて呆然。他2体伝説?の男女の裸体像もあり、100年前当時の日本人の体つきが凄く分かって…………すご〜〜〜寸胴で締まりがなかったんだな、と考えされられたり。女性は腰のくびれがほとんどなかった(--;)。
当時の時代背景を感じますね。人の好奇心という視点を重点に置いて取り入れられて創られた見世物が流行って、この時代には確か人魚やカッパ等というものも見世物にされてたんじゃないかなぁ。

どうもこの“見世物”という言い方というか個人的に好きな言葉ではないのですが(汗)。私にはジョン・メリックがエレファントマンとして英国で見世物にされていた事等がどうしても浮かんで、胸が痛んで来るからですが。この人は実在の人物ですし。でも、そういう辛い境遇の中で自分の生や心をきちんと受け止め、聖書を口ずさみ素直に生きていたという、人として誇りを持ち何ものにも染まらない真っ白な心の美を持っていた。そこには人として生をまっとうしたいというささやかな願いがあったわけで。人は他人事だと思って見ると見れるけど、結構汚いものには目を背ける。しっかりと見ているハズなのに見て見ないフリをする事も多い。私にはだからどうだとは言えないけど、その人の持つあるがままの姿を素直に受け入れる事は実はとても難しいと思う。自分は受け入れて欲しいのに、他人を受け入れる事が出来ないというのはかなり一方的だというのはだからこそ、何となく感じる事だけど。きっと心にも法則はあるのかもなぁ。それは、自分が本当に心から受け入れて欲しい人に受け入れてもらえないというのは凄く切ない事なんじゃないかと。結局自分の自由なんだけど選択権は(^^;)。その人のあるがままを受け入れてもらえる(それが好きとか嫌いとかいう次元でなくとも)………それは実はとても凄い事だよね。たぶん、そこら辺の法則をよく分かったら、人の心が大事などこかでつながっているんだと分かる様な気がしてならないのだけど。
今『新撰組!』で沖田総司役の藤原竜也くんが前に『エレファントマン』の舞台やってたみたいですね〜。昔劇団四季でやっていた感じのよう。おおお!と思いました。どんな舞台だったのかな?
見世物って、驚嘆させる為に造られた立派な庶民文化のひとつでもあるよなぁ。そこには見る人の好奇もあるけど(汗)事実という紛れもない美というものはあると思う。人々を驚かせる事に誇りを持つという作り手(興行者)の意図等もあったのかもしれない。恐らく新しい色々なものが入れ混じって人々の間に浸透して来た来たその時代だからこそ生まれたものかも。

霹靂木偶の偶頭だけがズラリと並んでいる様を考えたら…………やはり退くなぁ。確かに見慣れているものではあるから驚きはしないけど、人形は身体があってこそ1体なんだよなぁ。しみじみ思いました。
だけど、上記で展示されていた松本喜三郎氏の作品は個人蔵が多くて、美術工芸品の世界とはちょっとニュアンス的に違う世界を垣間見た様な気がしてならなかったりしました。だから、忘れさられていたのかな。
十分に地方の仏像達もそういう時代はあったんでしょうけど。朽ち果て寸前で現代で見直されたりとか。そうなんだよね、そのものが持つ価値観というものが理解されるまでには長い時間を要したりもする。
世界がそういう方向に目を向ける…………私は今という時代に生きて、自分の目で見れるのは心から有難いと思う。
人形達は人が生きるよりも長い長い年月を生きて行ける生き物なんだよね。そう、しみじみ感じます。
ホント…………凄くいろんな事を考えさせられた展示会でした。

で、美術館は熊本城近くだったのですが、熊本城は天守閣辺りに鉄筋の骨組みがしてあって修復中でした。なので、石垣の下から覗いただけ。
そのまま、キムチの店に出掛けて、書いていたキムチ漬けの試食をあちこちモグモグ食べてました。ココのキムチスープが簡単かつナイスで美味しかった!
予定を決めていなかったので、白水水源に行った事がないという事で行ってみました。
さすがに午後3時過ぎていたのに昼食とっていなかったので母親からBOOBOO言われて、仕方ないので阿蘇の外輪山に入った先の高原でふらりと入った炭火焼きの店で、地鶏と肥後牛を焼いたのですけど肉も美味しかったけどつけあわせてあった野菜もかなり美味しかったです!炭火焼き…………夏は相当に暑くてたまらないけど、味は最高!じゃがバターもお芋がホクホクして美味でした。しかし高原の風は本当に心地よい。
食べ終わって白川村の白水水源へ寄りました。全国の名水100選に選ばれるだけあって透き通る水の美しい事!入場料に100円いりますけど、一度は味わってみるといいかも。その時には、必ずPETボトル持参がいいです。近くの店にも色々なサイズの容器が売ってはありますけど。

という事で、帰路に。
再び外輪山を越えないと帰れないので、大観望という眺めのよいトコロの横の道を通っていたのですが、やはり夏の高原はとても清々しく素晴らしい眺めです。
特にこの阿蘇周辺の山並というのは九州では随一に壮大な景色が拝めると思います。
外輪山っていうのは、カルデラと呼ばれ、阿蘇が噴火してマグマ溜まりの上部の岩盤が陥没したり吹き飛んで出来た地形で、盆地状に凹んでいます。それが大きいので阿蘇の情景はとても変化があり美しい。世界で1.2番?だったかな。
ああ〜〜〜1泊したい気分でした。来年の夏は阿蘇にウチの素殿を連れて来ようと心の中で決めました。独り旅がいいかも(^^)むふふふ…………。やっぱ阿蘇綺麗!
大分の久重方面も凄くいいのですけど。来年は絶対っっっに行くべし!

帰り、分かれ道で迷っていたら、ひょいと現れたおじさんから声を掛けられ話したら「菊地に行くなら自分が今から帰るのでついておいで」と言われてそのままついて行ったら凄い山の中の細い道をがんがん進んで行くので、ちょっと不安に(^^;)………ゴメンなさい。しかしさすが地元の方なので相当に早い道を突っ走って、山鹿に抜ける道までを案内してもらっていたのです。別れ際、手を振ってまでくれて(笑)おじさん有難う〜〜〜!でした。
山鹿から南関まで走り高速道路へ入りましたが、もう10年以上走っていないトコだったので色々あちこち道が変わっていたです。折角私の生まれた故里の大牟田を目前にして寄らずに帰るのは、でしたけどこの時午後7時近かったのでさすがに無理でした。大牟田の草木というトコロで売っている草木饅頭が美味しいんですけど(何処でもじゃないです、手作りしてホカホカの出来たてを売ってるお店があるのです。で、この饅頭は白餡が有名)。

という感じの旅でした。疲れたけど、楽しかった。さて、来週は川床(京都の鴨川や鞍馬ような立派な感じではない)というか涼み台というらしいけど、で涼みです。団子食うですよ。
ウチのお方楽しみにしてる感じ。そうだよね〜〜〜去年行きたかったんだもの。待たせちゃったなぁ。日記の絵の様な川遊びががしたそう(^^)。

疲れていながらも『冬のソナタ』は観ました!う〜〜む、あの2人の世界にはサンヒョクもチェリンも最初から眼中になかっただけなんだろうけど(^^;)、10年の間に更に言葉に出せない程の思いが皆募っていたんだよなぁ。
ミニョンがジュンサン自身だと知った時のユジンのうろたえ方。彼女の「気付かなくてゴメンね」という言葉は素敵だな〜と思ったけど、急展開にえ?となりました。波乱再び開幕って感じですね。
でも、それぞれに何処かで人を思いやれる優しい人達の物語り。
No.385



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